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胎児に学ぶ音響免疫療法~第1章前編~
第1章前編 羊水の響き
~胎児はどのように免疫力を生み出すのか~
【1.胎児の体温の仕組み】
まずは、私どもが着目した「胎児が体温を38度Cという高体温に保つしくみ」について、大まかな流れを見ていきます。
音響免疫療法は、「胎児の仕組みを大人の身体に適応することで自己免疫を取り戻す」という、他に類を見ない画期的な試みです。特許技術も20件近く組み込んでいるので、理論にすると難しく思える部分もあるかもしれません。
しかし胎児だった経験は誰しもが持っていますし、胎児の仕組みは、自然や命の仕組みの凝縮なので、体験的に理解いただける部分も多いのではないかと思います。
理解の鍵は、自然の一部として人間を見る視点です。
人間を癒すために人間だけを見ても、その解決策は見えてきません。視野を広げて、自然の一部として生きている生物として眺めると、見えてくるものがあります。
【2.生命は海からやってきた 海から見ると命は繋がる】
生物は、海から生まれ、そして進化してきたといわれます。
それを裏付けるかのように、私たちは皆、命を授かった瞬間からおよそ9か月のあいだ母親の胎内、海水によく似た「羊水」という体液の中で過ごします。
そして羊水の中で、35億年ともいわれる生物の進化の過程をたどるといわれています。
海と人間は、リズムも同じです。おだやかな海で観測される波の数は、1分間に約18回。
私たち人間の呼吸は、1分間に約18回。人間という生物の理を考えるとき、海をベースにすると、様々な理がピタリと合ってきます。
【3.胎児は魚のように脊髄で音を聞く】
それは、音の聞き方にもいえます。
海の中の魚は脊髄で音を感じますが、同じように羊水の中の胎児も脊髄で音を聞きます。
水中の音は、波紋の形で動きます。羊水の中では、母親の声や、心臓の鼓動、呼吸音、周囲の音などが、それぞれに波紋となり、あらゆる方向からやってきて重なるため、海中の波のようにうねりを起こしています。
そのうねりのすべてを、胎児は脊髄(脊髄の感覚器官と中枢神経)で聞くのです。水中でたくさんの波紋が重なり、うねりをともなっている状態を、私どもは、「響き」と呼んでいます。
水中を伝わる音と、空気中を伝わる音は、同じ波紋として扱えないほど性質が異なるため、このようにあえて区別しています。
~第1章後編に続く~